「去年と体重は変わらないのに、着なれたニットが似合わなくなった…」と感じたことはありませんか?
その原因、「首」にあるかもしれません。
首は生活習慣が現れやすい箇所のひとつ。不摂生の積み重ねが首を太く短くしていきます。
首のサイズが大きくなると顔周りの印象も変わります。これが、かわいらしく着こなせていたニットが似合わなくなったと感じさせる原因にもなるのです。
言い換えると、生活習慣を見直すことで、首は細くなります。
さらに、首が細くなることで小顔効果にも繋がります。
細くて華奢な首美人を目指すために、美容整体、美容鍼灸のプロの視点から、首を細くするために取り入れたい10の「首美人習慣」をご紹介します。
自宅、職場、電車の中。あらゆる場所が美しさになる首美アプローチ
では、首を細くするための具体的な方法をお伝えしていきます。
ご紹介する10のアプローチ方法ですが、どの順番に取り入れていただいても大丈夫です。
「これなら今日からできるかも!」
と、思うものから実践してみてください。
当サロンでは、お客様の身体をみさせてもらう際に「体質」から身体の内側を知るようにしています。
体質を知ることで、その人の身体の「性格」が掴みやすくなるからです。
少しでもラクに、自分に合った首美習慣をつけるなら、身体の性格を知ることからはじめましょう。
アプローチ1.姿勢を正す
首の長さは「姿勢」で決まるとも言えます。
正しい姿勢は首を長くスラッとみせますが、身体が歪むと首が短く見えてしまいます。
首にとって最もよくないのが「猫背」。猫背は肩周りの筋肉をカチコチにしてしまい、肩のラインを上に盛り上げてしまいます。肩が上がった分だけ首が埋もれてしまい、本来の長さよりも短く見えてしまうのです。
また、猫背は首の前側を引き伸ばしてしまい「首のシワやたるみ」の原因にも。
さらに、身体が曲がった状態で重い頭を支えると骨盤、胃腸に負担がいき、消化不良や便秘の原因となります。猫背は身体を「太りやすく」してしまうのです。
前かがみな姿勢を解消するために、次のことを実践してみてください。
イスに深く座らない
背もたれによりかからず、浅い位置でイスに座るようにしましょう。
パソコンやスマートフォンを使うときは「高さ」を調整する
パソコンやスマートフォンを使用するときはどうしても目線が下がり、頭が前に出てしまうものです。
スマートフォンの画面は目線の高さに合わせるなど、背筋を伸ばした状態で使用するようにしましょう。
寒いところではしっかりと防寒
寒いとどうしても身体が縮こまってしまいます。手袋やマフラーなどでしっかりと防寒し、正しい姿勢で歩くことを心がけましょう
アプローチ2.長時間「同じ姿勢」を取らない
デスクワークをしていると、
「気づけば2時間同じ姿勢だった」
という経験をお持ちではないでしょうか?
長時間同じ姿勢でいると血行が悪くなり、筋肉がどんどん硬くなってしまいます。この状態をそのままにしておくと、身体のめぐりが滞り、老廃物が溜まりむくみの原因となるのです。
首周りには、身体の不要物を運ぶリンパがあるので、むくみが首を太くしてしまいます。さらに、リンパが滞ることで肩こりや首こりを引き起こしてしまうことも。首を細くするためには、首周りに脂肪や老廃物が溜まらないよう、身体のめぐりをよくすることが大切です。
・デスクワークでも60分に1回は立ち上がり、軽いストレッチや散歩をする
・パソコンやスマートフォンの長時間利用は控える
・座りっぱなしにならないようにする
など、適度に動く習慣をつけましょう。
エコノミー症候群のように、長時間動かないのは健康面にも影響を与えます。
少しのメリハリ習慣が、美しく健康な身体をつくるのです。
アプローチ3.首周りを冷やさない
首周りの筋肉を柔らかくし、血行をよくすることは首を細くするのに効果的。
冬の外出時や夏の冷房が効いたお部屋ではスカーフやマフラーで防寒をし、首の筋肉が寒さで縮こまらないようにしましょう。
また、筋肉ほぐすには「蒸しタオル」で首周りを温めるのもおすすめ。
水で濡らしたタオルを絞りラップで包み、レンジで1分ほど温めます。レンジから取り出し、やけどをしないように軽く冷ましたら完成です(※やけどをしないよう、熱さには十分お気をつけください)。
ホットタオルで首を温めると、首周りの筋肉がほぐれるだけでなく、自律神経を整える効果も期待できます。
心と身体をリラックスさせながら華奢な首に近づく方法です。
アプローチ4.お風呂につかる
先ほどの蒸しタオルのように、お風呂は血行促進に効果的。身体が温まることで血管が膨らみ、血のめぐりがスムーズになります。
また、お風呂は体温をあたためるので、老廃物が汗となって流れ出る効果も期待できます。リンパの流れ、新陳代謝が良くなり、首周りのむくみや脂肪が減っていくでしょう。
血流が良くなると、
・目の下のクマが薄くなる
・肩や首のこりがほぐれる
・乾燥などによる肌トラブルの解消
など、美人になるためのエッセンスが満載。
半身浴でじっくり汗を流すのも良いですが、首を細くするには首周りの筋肉をほぐすことが大切なので、しっかりと全身浴をしましょう。ただ、「熱いお湯に浸かるのはどうも苦手…」という人は、足だけ浸かる「足湯」からはじめても構いません。40度くらいのお湯に最低20分は浸かると、血行促進には効果的です。
アプローチ5.温かいドリンクを飲む
暑い日はつい、冷たい飲み物を摂り過ぎてしまいがち。ですが、冷たいドリンクの飲みすぎは首のむくみの原因になります。脾の負担も大きくなり、身体に溜まった老廃物が処理しきれなくなってしまうのです。
また温かい飲み物と比べて、冷たいドリンクは一口で多くの量を飲めてしまうので、お腹がポチャポチャするまで飲んでしまうことも。
飲み物を摂るときには常温もしくは温かい飲み物を選び、身体の内側を冷やさないようにしましょう。
ただし、「痰湿体質」の人は要注意。体内で水分を処理するのが苦手な体質なので、常温や温かい飲み物でも、水分を摂ると「水太り」になる可能性があります。
身体の水分排出を促す「ハトムギ茶」などを取り入れながら、不要な水分を溜め込まない工夫をしましょう。
アプローチ6.身体を温める食事をとる
首を細くするには「新陳代謝の高い」体内環境をつくることから。そのためには「基礎体温をあげる」のが効果的です。
食材には、身体を温めるものと冷やす食材があります。温める食材を積極的に摂り入れることで、代謝の良い身体へと変わっていきます。
【 身体を温める食材例 】
・根菜類:ショウガ、カブ、ニンニク、らっきょう、玉ねぎなど
・肉類 :羊肉、鶏肉
・魚介類:イワシ、サンマ、マグロ、エビなど
冷え性の人は特に、身体を温める食材を積極的に摂ることをおすすめします。
ですが、「湿熱体質」のように、身体に熱をため込んでしまう人には逆効果。
摂り過ぎると余分な熱がこもってしまい、ニキビや吹き出物の原因となってしまいます。
自分の体質を調べて相性の良い食材を摂るのが、首美人に必要な新陳代謝の高い身体への近道です。
アプローチ7.定期的に運動をする
代謝が低くなる原因に「筋肉量が足りない」ことも考えられます。運動習慣のない人は特に、筋肉量と共に代謝が落ちてしまっているかもしれません。お風呂に浸かって身体を温めたときのように、日常で血行不良の状態を和らげるには筋力も必要なのです。
ただし、ハードなトレーニングは首を太くする可能性もあるので、ストレッチからはじめるのがおすすめ。
首周りの代謝を高め、首を細くするトレーニングをご紹介します。
「あいうえお体操」
ついてしまった首周りの脂肪には、表情筋を鍛えることが効果的です。手軽に始められるのは、口を大きく開けてア行から発音していく「あいうえお体操」。首やアゴの筋肉を伸ばすので、フェイスラインを整えながら首を細くするのに最適です。
「首ほぐし」
背筋を伸ばして首の力を抜き、ゆっくりと顔を上げていきます。真上を向いた状態で5秒間止まり、ゆっくりと正面に戻します。この動作を繰り返すことで、首の筋肉をほぐすストレッチです。
「肩下げストレッチ」
猫背や肩こりなどから上がってしまった肩を下げるストレッチです。肩を回して筋肉をほぐしたら、胸を張りながら肩甲骨をゆっくりと内側に持ってきます。この姿勢からお腹に力を入れ、肩甲骨を下げていきます。この繰り返しで肩の位置を戻し、首を細く長く見せます。
自宅や職場の休憩時に取り組み、首筋の代謝を高めましょう。
アプローチ8.マッサージをする
リンパの流れを整えるマッサージをご紹介します。ポイントは「力を入れない」こと。やさしくさすることで筋肉の緊張がほぐれていきます。
首の後ろ
付け根部分を指先でらせん状にさすりましょう。
フェイスライン
アゴの先から耳の付け根に沿ってらせん状にやさしくさすります。付け根についたら、リンパを流すために首筋から鎖骨に向かってなぞりましょう。
鎖骨、脇の下、耳の付け根
3本の指を鎖骨の内側のくぼみ、脇の下、耳の付け根を軽く押します。それぞれ3~5回程押したら、首筋から鎖骨に向かってリンパを流しましょう。デコルテを内から外側へやさしくさすり、鎖骨から脇の下へ老廃物を流します。
マッサージは、首を細くするためのネックケアに最適。ゆっくりと、身体の内側をいたわるようにおこなってみてください。
アプローチ9.ツボを刺激する
血行促進にはツボを刺激するのも効果的です。首周りを細くするのに最適なツボをあげてみます。首周りはデリケートなので、片方ずつ、軽く刺激を与えるようにしてください。
人迎(じんげい)
のど仏から指2本はなれたところ、左右両側にあります。滞った老廃物を流すのに良いツボです。
天柱(てんちゅう)
うなじあたりの外側のくぼみにあります。肩、首のこりの解消や冷え、眼の疲れにも良いツボです。
肩井(けんせい)
首と肩の真ん中、一番高い位置にあり押すと痛みを感じるところにあります。肩、首のこり、冷え、頭痛などにも良いツボです。
アプローチ10.体質を知る
首を細くするのに「身体全体のめぐり」を整えるのはとても大切なことです。
これまで挙げたアプローチ方法の効果を高めるには、「自分の体質に合うやり方を取り入れる」のが一番。
そこで、まずは体質を知ることからはじめましょう。
体質は「身体の性格」。
・身体を温めるのと冷やすのでは、どちらが首周りをスッキリさせるか
・代謝を高める運動は
・日常生活で気をつけることは
など、「美しさを引き出すための暮らし方」を知るのに最適です。
スマートフォンからお手軽にチェックができるので、体質を知ることからはじめましょう。
まとめ
首を細くするために、日常生活でできる10の「首美人習慣」をご紹介しました。
スキマ時間やリラックスタイムにできるアプローチが中心。
首周りがスッキリすると「小顔効果」も期待でき、美しさにますます磨きがかかります。
また、代謝を上げることで、身体そのものが良い状態になっていくでしょう。
美しく健康的な「首美人」になるための参考にしてみてください。
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