白髪は身体の不調のサイン
年々増えてくる白髪。
「年だから…」と白髪を当たり前と思っていませんか。
実は、白髪はカラダの不調のサインの一つ!
白髪とカラダの関係を知って、いつまでも白髪染めいらずの黒髪を目指しましょう。
白髪はからだの体調シグナル
白髪というのは、からだの不調をあらわすシグナルという意味があります。
後頭部に白髪が多い方は?
東洋医学的にいうと後頭部に白髪が多いと腎臓が弱っていて、腎臓と関わりのある、耳鳴り・膝腰の疲れ・冷え・尿のトラブル・老化などの症状があると考えます。
側頭部に白髪が多い方は?
側頭部に白髪が多いと肝臓や胆と関係があります。肝臓は関係のある目の疲れ・貧血・イライラやうつの症状・生理のトラブル・更年期の症状となってあらわれます。
前頭部に白髪が多い方は?
前頭部に白髪が多いと、胃との関連が考えられます。
そんな方は、胃もたれや便秘・腹痛・むくみ・口臭・吹き出物の症状があるのではないでしょうか。
東洋医学的に白髪は脾と胃、肝臓、胆、腎臓と関係が深いと言われています。
脾臓と白髪との関係
脾臓は飲食物の消化によって後天の精(栄養素)を取り出します。胃は消化吸収しやすいように飲食物を変化させる働きを持っています。さらに言うと脾臓は栄養素や水液の運搬をし、血が脈外に漏れないようにコントロールしています。気というエネルギーの生成にも関わりがあると言われているんですよ。
脾臓と白髪との関係
肝臓は、血を貯えて全身に供給したり、筋肉を管理したりしています。その他には肝は目と関連し、視力を調節しています。そして肝は疏泄といって身体の隅々まで円滑に気と血をめぐらせる作用や、血を貯蔵する作用も持っています。
胆と白髪との関係
胆は胆汁を出して消化を助け、臓腑の活動状況を監視しています。
腎臓と白髪との関係
最後に腎臓には人体の成長や発育、生殖などの生命活動に必要とされるエネルギーの基礎物質である精があります。親から授かった先天の精と飲食物から得られる後天の精を腎は蓄えています。
発育と生殖を管理して五臓六腑の精の調整、つまりバランスをとっています。
加えて「命門の火」と言われる生命維持の基本のエネルギーも。この命門の火によって身体が温められるエネルギーになるんですよ。
白髪だけじゃないからだの不調
もし、からだの不調を放置していたらどうなるのでしょうか。
脾臓の働きが弱ると…
例えば脾臓の働きが弱ると食物の消化と吸収や栄養と水液の運搬に問題が発生します。具体的な症状としては、食欲減退・下痢・腹部膨満・水腫・皮ふの浮腫などがあらわれます。
その他、血尿・血便・月経過多・子宮出血など血に関係するトラブルがあらわれたり、気の不足により無気力や疲労倦怠も。
加えて、飲食物を消化吸収しやすくする作用が弱まると消化不良・食欲減退・便秘・嘔吐・胃痛などの症状が現れます。
肝臓の働きが弱ると…
次に肝臓です。肝は血を貯蔵する臓器です。
働きが弱ると活動時にその貯蓄した血を疏泄(通路を開く)機能を用いて四肢末端まで供給する役目を担っています。
衰えると、生理不順や視力障害などの症状が現れます。さらに、肝は筋肉と関節の運動を管理しているので、肝が衰えるとしびれ感・ケイレン・ひきつけなどが起こります。
肝は目と繋がっているので肝が衰えると目の充血・目のかすみ・目の乾燥の症状が現れます。
肝の疏泄作用が衰えると血の運行と水液の代謝に問題が起こるので、下痢・生理痛・水腫などが発生し、脳への血液供給がうまくいかなくなり思惟活動にも影響が出て情緒不安定・イライラ・怒りっぽい・抑うつなどの症状が発生します。
胆の働きが弱ると…
胆は胆汁の貯蔵と消化を助けます。胆は決断する・判断することに関係があるので、衰えると決断できなくなります。その他は食欲減退や黄疸や口苦の症状が出てきたりします。
腎の働きが弱ると…
最後に腎。精が衰えるので、不妊症になったり発育不良の症状がでてきます。からだを温める生命維持の基本が衰え、冷え症になります。髪にも関係があるので当然、白髪になることもあるんですよ。
意外にカンタン各臓器のための注意点
では改善方するために何をすればよいでしょうか?
まず全身のめぐりを良くするために軽い運動をしてみましょう。そして脾臓や胃が不調だと飲食物を十分に消化できずに体に必要な栄養物質が不足するので、脾胃のためには暴飲暴食をさけ、冷たいものをとらないようにしましょう。
次に、肝臓や胆のためには怒りやストレス・疲れをためこまないようにし、リラックスして早めの睡眠をとりましょう。
腎臓には足や腰に関係があります。そこで足腰をきたえたり、軽い運動をすることは腎にとってとてもいいんですよ。
根本的改善ならやっぱり東洋医学
根本的に改善したいのであれば、やはり東洋医学的な施術を受けることをおすすめします。体の改善のためには脾臓や胃、肝臓、胆、腎臓を元気にしていく必要があるんです。鍼やお灸、手技療法、漢方薬などによってからだをいい状態にしていくことが大切です。
BHYでは施術に加えて漢方茶をお客様に提供しています。これは五臓を元気にするお茶です。肝・心・脾・肺・腎それぞれの臓器のことを考えた5種類のお茶です。顆粒状になっていてお湯を注ぐだけで、手軽にお飲みいただけます。
季節でいうと、腎は冬にケアすることが必要な臓器です。ぜひお試しになって、腎をいたわってあげてくださいね。
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